● 回文の作り方

回文の作り方、なんてえらそうに言ったけど、考えたら私、誰かに教わったとか
作り方を見たことなどなく勝手に手探りで作り始めたし、
それで段々コツをつかめてくる過程もまた楽しいので、余計なお世話かも、、?
でも、せっかくなので(何がせっかくなのか、、)私なりのまったく自己流の
基本的手順を、ここでのデビュー作「妻どかす門松」の時を例に、お話ししますネ。
まず、広いくくりでテーマを決め、連想で出てくる言葉を片っ端から書き出します。
 
例えば「お正月」をテーマにしたなら、元旦、元日、新年、あけましておめでとう、
今年もよろしく、年賀状、お年始、お屠蘇、お雑煮、おせち…と、いくらでも
出てきますよネ?これを平仮名かカタカナで書き出してみます。
このとき、セットで、逆からの言葉も書くのです。
(逆さ言葉を、元の言葉の前に書いた物と、後ろに書いた物)
例えば「元旦」なら、とりあえず、
  
ンタンガ ガンタン    ガンタン ンタンガ   と書いて、
心を研ぎすませ、なにか浮かんで来ないか、ながめてみます。
土台のパターンは、「ンタンガ○○ガンタン」か「ガンタン○○ンタンガ」
または合体型の「ンタンガンタン」か「ガンタンタンガ」この4つしかないのです。
 *訂正*ガンタン のように、その言葉の中に回文が内在(ンタン)する場合は、
     「ガンタンガ」という短縮型が成り立ち、5パターンになります。
     
○○には0文字~何文字でも、それと同時に両端に、アレコレつけ足してみながら
仕立て上げていくわけです。とてもアナログな作業です。
慣れてくると、すべてを書き出さずとも頭の中で少し試して、
使いやすい使いにくいの勘が効くようになりますが、
取り上げた物を煮詰めるのはやはり泥臭い作業。これが楽しいのです。
ワンタンガイイガンタンワ(ワンタンがいい元旦は)とか、
イイガンタンカンタンガイイ(いい元旦簡単がいい)とか、
「ンタン」の前にワ、カ、他にもタ、コ、マ、など付けて作っていけそうだし、
ねばり強く頑張れば、どんな言葉からでも作れない事ないかもしれませんが、
けっこう私が大きなコツに思うのは、ダメそうなら、または気が乗らないなら
スパッとあきらめ次に行くこと。その為に、言葉出しの連想力が生きるのです。
捨てるのは、少し試してからネ、思わぬ拾い物もあるから。
作りかけをしばらく放置もいいです。あとで見たらひらめくことも。
私はガンタンもオトソも「スパスパとパス、パス(回文!)」して、
門松の ツマドカ カドマツ で、ワォ!と発見したわけです。
たった1文字「ス」を入れるだけで絵が浮かぶ言葉になるのですから。
この、絵が浮かぶ、というのもポイントかも。
あと、言葉や、文字の種類(漢字、かな、カナ)にも脳が反応しやすいように
ニュートラルに、できるだけ柔軟にしておきましょう。(そんな大層なものか?笑)
「ツマドカスカドマツ」も「アツキマメマキツア」も、その中に漢字や単語が見えなかったら、そしてその絵が浮かばなかったら、意味のないものとしてスルーしてたかもしれないです。
思わず長くなってしまいましたが、参考になったでしょうか、、?
今度の火曜日には、バレンタインデーをテーマに作って発表しますので、
よかったら、皆さまも作ってみませんか♪
ところで、チョコの逆はコョチ?それともコチョでいいの?
回文のルールってあるのかナ?と調べてみたところ、、
濁音(ガギグゲゴ等)、半濁音(パピプペポ)、 拗音(キャ、シュ、チョ等)
促音(ッ)などはすべて普通のカナ文字と同一として考えることが多いのだそうです。
は行とば行とぱ行、「つ」と「っ」、「や」と「ゃ」などが、
逆から読んだ時に発音が入れ替わっても問題なし、と。
ただし、回文作家の中には(そんな作家があったのか!?)これを嫌い、
発音まで完全に回文にすることにこだわる人もいるとのこと。
嫌うというか、そのようなルールと知らずに揃えていました。今頃そう言われても、
やはりなるべく揃えてしまいそうです、、。
「ヲ」と「オ」もよく、「。」「、」「!」「?」も適当に入れていいそうです。

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