● 郵便への興味

郵便局にあったチラシで知った「ふみをかざるひとひらの美」(2/3まで)
ギャラリートークの時間に合わせ、初めてていぱーく(逓信総合博物館)という所に
行って来ました。ふみをかざるひとひら、は切手のことで、美しい表現ですネ。
郵便創業以来130余年の歴史がある切手は、単に郵便料金前納の機能だけでなく
小さな美術品。ふみを美しく演出してきた、と、
その原画や絵入り年賀葉書の原画を、切手・葉書の現物と共に展示というもの。
切手の為に描かれた原画の大きさは、今は縦横6倍・面積36倍が基準だそうで、
古い物もそれより少し小さい物が多いかナ位で、作家の画材画風によっても臨機応変。
初めの頃の切手の原画は、日本郵便の文字も額面の数字も全て手描き。
10の0(正円)を描くのに使ったコンパスの針の穴が開いてたりして、
細かい文字も息を止めて細い面相筆で描いている様子が見えるようで、ジーンとします。
後に、文字と数字は透明シートで別版に、、最新の50円普通切手は全てデジタルでした。
絵入り年賀状が発売され始めた頃の絵は堀文子、加山又造 他のそうそうたる画家が、
年賀状の為に、それぞれ案を練って何枚も試作したであろう渾身の一枚を描いている、
原画からこの思い入れが伝わってくる感じなのです。
年賀状作り好きな私としては、まことに僭越ながら、親近感をも感じて。
いい物を見せていただきました。
それにしてもこの展示、12月から始まっていたのについ最近知ったとは、、
もっと早く観ていたら、回りにも薦めたり、何度か足を運べたのに。
一緒に行く人によって、又新たな発見や味わいがありますからネ。
ところで、現在も1円切手になっている前島密(まえじま ひそか)氏、
「郵便の父」と言われているお話、ご存じでしたか? 郵便という制度の発議をし、
基礎を築いた方で、「郵便」も「郵便切手」も彼自身が選んだ言葉なのだそうです。
そんな事も知らず、上の4種類の1円切手、たまたま私の手元にあったものです。
左端は現在の物。その右の物は似ているけどNIPPONが入っていません。
つい数年前にいただいたというよりお預かりしてるもので、コレクターではないのです。

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